首都圏の４都県に緊急事態宣言が発令され、新型コロナウイルスの感染収束まで、家での「巣ごもり」生活はしばらく続きそうだ。外食やレジャー活動がままならない今、料理にアイデアや工夫を凝らして楽しむ「食のアクティビティ化」は今後も進むとの見方もある。料理情報を発信するネットメディアの担当者に、今年話題を集めそうな食のトレンドを聞いた。（津川綾子）
料理レシピの検索・投稿サイトを運営するクックパッド（東京）は、昨年１２月、「食トレンド予測２０２１」を発表した。
健康への意識の高まりから注目を集める「大豆ミート」や、在宅勤務中などにさっと食べられて便利な「冷凍作りおきトースト」などと並び、予測に挙がったのが「青いスイーツ・料理」だった。
より楽しむために
選定にあたったクックパッドニュース編集部の植木優帆さんによると、背景にあるのはコロナ禍での「食のアクティビティ化」だ。
「おうちで過ごす時間が長引く中、せっかくならその時間を大切に過ごそうと考える人たちが料理や食事をより楽しもうとしている」という。
青は色鮮やかで目を引くが、半面、食欲を遠ざけそうな色とのイメージもある。しかし、「東南アジアの暑い国では涼しく見せるために用いられており、タイでは白米やライスヌードルなどを青く染めたりもする」（植木さん）。日本でも、写真共有アプリ「インスタグラム」で料理の写真を記録する際、見た目にこだわる「映え」志向が後押しし、青は最近注目なのだという。
日本ではもっぱらゼリーなどのスイーツ作りに活用されている。青い色の「もと」となるのは、主にバタフライピー（チョウマメ）と呼ばれるマメ科の植物の花の部分。ハーブティーとして販売されていることが多い。
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