かつてはニコニコ動画でブームを巻き起こし、いまやYouTubeでも一大ジャンルを築きあげる「ゆっくり実況」。 【写真】「東方Project」といえばやっぱりあの人 なんといま、ゆっくり実況界で空前絶後の料理実況ブームが巻き起こっている。
そもそも「ゆっくり実況」とは? ブラックボックスだった権利関係
ゆっくり実況プレイとは、上海アリス幻樂団制作のシューティングゲームシリーズ『東方Project』の2次創作キャラクター「ゆっくり魔理沙」と「ゆっくり霊夢」を使用した実況動画のこと。 多くの動画では投稿者の肉声ではなく「SofTalk」といったテキスト読み上げソフトが用いられており、合成音声も特徴の1つとなっている。 使用しているキャラクターがすでに2次創作のため、「ゆっくり実況プレイ」系の動画は3次創作といえばいいだろうか。「ゆっくり魔理沙」の派生イラストなどを用いていれば4次創作となる(総称してn次創作文化という)。 2020年10月に行われた『東方Project』25周年を記念する生放送「東方ダンマク祭」の前段として、長くブラックボックスとなっていた権利問題に切り込む公式動画が公開。 『東方Project』の2次創作ガイドラインを満たせば、誰でも自由に使用可能である旨が明言された。
きっかけは「お料理大好き魔理沙ちゃん!」
冒頭にて紹介した料理実況ブームの発端となったのは、『ポケットモンスター』や『Minecraft』、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』などで人気を博す現在チャンネル登録者30万人超のぽへチャンネル。 2017年、同チャンネルを運営するぽへさんは、『Minecraft』内で食材を集め、現実で同じ食材を調理する「お料理大好き魔理沙ちゃん!」シリーズの投稿を開始。現実とゲームが交錯する斬新なスタイルが評判となる。 (余談ではあるが、動画がなかなか更新されないため「#お料理大好き魔理沙ちゃんから逃げるな」がぽへチャンネルの定番コメントなってしまっている) その後、2020年9月には新たに「お料理大好き魔理沙チャンネル」を開設。 同チャンネルの初投稿動画「魔理沙ちゃんはとんかつを作るようです」は170万再生を記録し、チャンネル開設から僅か1ヶ月強でチャンネル登録者数が10万人を突破している。(現在チャンネル登録者数20万人) これを受けて、他のゆっくり実況者たちも相次いで料理動画チャンネルを開設。ゆっくり料理実況ブームが巻き起こる。
ジャンルを越えた実況者たちのコラボ
誕生からこれまで多種多様な動画が登場し、ブラックボックスだった著作権絡みも整備された「ゆっくり実況」。 共通のフォーマットや文脈の上に成り立つ実況者独自の持ち味こそ、「ゆっくり実況」の魅力だといえる。 先駆者であるぽへチャンネルでは、他の実況者とのコラボや、ポケモンのマホイップをケーキで再現する「#マホイップチャレンジ」など、ゆっくり実況者たちの交流を広げる試みが続けられている。 特定のゲームなどジャンルの内側でしか知られていなかった実況者たちが、料理という定番で普遍的なテーマの実況をはじめることで、それぞれの持ち味を視聴者が知るきっかけとなった。
都築 陵佑
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