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Wednesday, December 1, 2021

2021年に流行した食べ物は?オートミール、マリトッツォ…今年の「食トレンド大賞」はこれだ。 - BUSINESS INSIDER JAPAN

世情は、私たちの食文化にも少なからぬ影響を及ぼす。「食トレンド大賞」から見えてくる社会と食のトレンドとは?

世情は、私たちの食文化にも少なからぬ影響を及ぼす。「食トレンド大賞」から見えてくる社会と食のトレンドとは?

クックパッド提供

料理レシピの検索・投稿サイトを運営するクックパッドは12月2日、2021年を象徴する食や家庭料理を選出する「食トレンド大賞2021」を発表。大賞には米の代替ブームで注目された「オートミールごはん」が選ばれ、「マリトッツォ」「進化系フライドチキン」などが“入賞”として選出された。

世相は、私たちの食文化にも少なからぬ影響を及ぼす。今年の大賞・入賞から見えてくる社会と食の関係とは——。各賞の選出コメントに、そのヒントがありそうだ。

大賞:オートミールごはん

クックパッド提供

選出コメント:

昨年から人気傾向にあった「オートミール」が、今年はお米や小麦粉の代わりに食べる“代替食品”として注目を集めました。ステイホームによる運動不足を気にしている人が多く、ダイエット・健康志向の高まりとともに検索頻度も上昇。チャーハン、リゾット、お好み焼き、オムライスなどにアレンジして楽しむ人が増加しました。

2021年も度重なる緊急事態宣言や外出自粛もあって、運動不足や日々の摂取カロリーを気にする人たちも多かったことだろう。

クックバッドとアルヒが2021年6月に実施したアンケート調査によると、回答者の71.2%が「自宅で過ごす時間が増えた」とし、52.7%が「おうち時間を楽しむ工夫をした」と答えている(※調査対象:全国の男女4095サンプル)。

クックパッド提供

こうした中、米やパンの代替として低糖質の「オートミール」が注目されたとクックパッドは分析する。同社によると、「オートミール」のレシピ検索頻度は2019年からの2年間で9.4倍に伸長したという。

入賞:マリトッツォ

クックパッド提供

選出コメント:

ブリオッシュ生地にたっぷりの生クリームを挟んだイタリア発祥のスイーツ。生クリームのクリーミーな味わいと、丸くてコロンとしたビジュアルのかわいさで大ヒット。まさに今年はマリトッツォ元年と言っても過言ではありません。最近ではアレンジした食事系マリトッツォやおつまみ系マリトッツォも登場し、ブームに拍車をかけています。

入賞:進化形フライドチキン

クックパッド提供

選出コメント:

海外で人気のフライドチキンが続々日本に上陸。特に今年注目を集めたのが、台湾の「大鶏排(ダージーパイ)」。スパイスの効いた味わいと、人の顔の大きさほどある巨大なビジュアルが話題に。昨年発表の食トレンド予測2021でも取り上げた韓国のハニーバターチキン、専門店が続々オープンしている欧米のバターミルクチキンもレシピ検索頻度が伸びており、これまでにない進化系フライドチキンが定着していきそうです。

入賞:バタフライピー

クックパッド提供

選出コメント:

昨年発表の食トレンド予測2021に選出された「青いスイーツ・料理」の元、バタフライピー。各種メディアで取り上げられ、鮮やかな青色のハーブは、料理やお菓子作りにも使われました。七夕の時期に検索数のピークを迎え、コンビニでバタフライピーのドリンクが販売されると、SNS映えすると話題に。今後は夏のドリンクやスイーツの定番になりそうです。

入賞:調理家電で時短ごはん

クックパッド提供

選出コメント:

材料を入れてスイッチを押すだけで料理ができる“ほったらかし”調理鍋の検索頻度が急伸長家で料理を作る回数が増えたことで、家電に頼る人も増えています。角煮、鶏ハム、ケーキなど難易度が高い料理も簡単に作れるため、料理初心者、多忙な人からも好評。時短でおいしいものを作りたい欲求を叶えてくれると話題になりました。

入賞:食で楽しむ季節のイベント

クックパッド提供

選出コメント:

コロナ禍でおうちイベントに力を入れる人が増加。帰省がしづらかった正月には、おせち料理や地域色の強い雑煮、節分には恵方巻など、季節の移ろいや節目を感じる行事食のほか、「梅仕事」など「手仕事」の検索頻度も高まりました。秋には「栗の剥き方」「栗の茹で方」「栗ごはん」など、栗に関するキーワードも伸長しています。

入賞:プロテインおやつ

クックパッド提供

選出コメント:

コロナ太り解消のために、筋トレと食事管理の両面から理想の体型を目指す“ボディメイク”を始める人が増え、それに伴い「高タンパク」の検索頻度が上昇カロリーを抑えながらタンパク質を手軽に摂取できる「プロテイン」が人気を集めました。プロテインバーなどのおやつにアレンジすると、ドリンクより摂取しやすく、スイーツ欲も満たせると好評。

来年、私たちの食卓を彩る料理は…?

クックパッド提供

クックバッドでは、来年の食・料理トレンドを予測した「食トレンド予測2022」も合わせて発表した。

中華料理では前菜としておなじみの「豆腐干(とうふかん)」や、イギリスで生まれたノンアルコールカクテルの総称「モクテル」などが入選している。

クックパッドは、最近のレシピ検索のトレンドなどから「最近は既存の料理や食材を新しい味や食感で楽しむ傾向」があると分析する。

来年は「新感覚」がキーワードに。中東のブレンド調味料「デュカ」カレーの新たな潮流「ポークビンダルー」中華食材の「豆腐干」など、いつもと違ったエスニックな味付けや食感を楽しめる料理・食材の人気が高まりそうです。

また、専門店が続々とオープンしており、在宅時間のお菓子作りとしてもレシピ検索頻度が上昇している「カヌレ」は、新食感の「半熟カヌレ」に注目。

健康志向の高まりや飲食店のアルコール提供自粛期間中の救世主として人気となり、定着しつつあるノンアルコールカクテル「モクテル」は、毎シーズン飲料メーカーから新商品が紹介されており、2022年も目が離せません。

1990年代に一斉を風靡したフジテレビの料理番組「料理の鉄人」での“おいしゅうございます”という言葉で知られ、2015年に亡くなった料理記者の岸朝子は「命は食にあり」という信念を大切にしていた。

生きることは、食べること。なおも先行きが不透明なコロナ禍の世の中、日々の食事は私たちの暮らしに栄養と活力、そして彩りを与えてくれる。

来年はいったい、どんな料理が食卓に登場し、私たちの命をつないでくれるのだろうか。

(文・吉川慧

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