アンディ・ウォーホル・キョウト
来年2月12日まで京都市京セラ美術館新館「東山キューブ」(同市左京区)で開催されている「アンディ・ウォーホル・キョウト」(産経新聞社など主催)の主な作品を5回にわたって紹介します。第2回は「キャンベル・スープI:トマト」です。
「市民食」ポップアートに
1950年代半ばに英国で始まったポップアートは、大衆文化からのインスピレーション、例えば広告や報道写真のイメージをそのまま作品に取り入れる新しい美術動向だった。
戦後、米国は市民が豊かさを広く享受することのできる巨大な大衆消費社会を創り出した。そのダイナミズムの中に、ウォーホルはかねて注目していたこの手法を投げ込み、大きく発展させることになる。
彼はさまざまな商品パッケージをもとに作品を作ったが、そのシンボル的なものが「キャンベル・スープ缶」シリーズであろう。
60年代、テレビを介し、赤と白を基調にした缶の映像が一気に普及すると、キャンベル・スープを食べることは、地位や経済力に関係なく、米国人に広く共有される体験となってゆく。
この安くて調理も簡単、手に入れやすい「市民食」を、ウォーホル自身、20年もの間、毎日食べ続けたという。気に入ったものにこだわり続けることも、彼の創作の流儀の一つだ。
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からの記事と詳細 ( 【アンディ・ウォーホル・キョウト】キャンベル・スープⅠ:トマト 1968年 - 産経ニュース )
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