こだわりのスープカレー、おうちで 安曇野の「ハンジロー」 - 中日新聞

解凍した「ハンジロースペシャルスープカレー」の冷凍カレー

　安曇野市穂高のスープカレー専門店「スープカレー　ハンジロー」は、新型コロナウイルスの影響で家で過ごす人が多くなっていることを受け、賞味期限が三カ月の冷凍カレーや、自宅などの食事に加えるテークアウトメニューを販売している。店では「こだわりのカレーで元気になってもらいたい」と期待する。

　同店は二〇〇六年に横浜市で創業し、一三年に安曇野市に移転した。化学調味料や業務用スープは一切使わず全て手作り。生鮮野菜のみを使い、安曇野の天然地下水や二十種類のスパイスを用いて二日かけて煮込むなど、こだわりを持ってカレーを作る。

　冷凍カレーは現在十一種類。移転当初から通信販売していたが、感染拡大などの影響で最近は五〜六倍に売り上げが増えている。スープカレーやつけ麺など一人前から三〜四人前の商品もあり、手軽に店の味が楽しめるのが人気の理由とみられる。今月上旬には軽い分量のスープカレーや弁当のテークアウトも始め、売れ行きは好調という。

開設予定のテラス席＝安曇野市穂高のスープカレーハンジローで

　こうした経営努力もあるが、今月の売り上げは前年比で半分ほど。五月一日にはワサビ畑や北アルプスを望める二十席ほどの屋外テラス席がオープンするが、積極的には誘客できない。オーナーの藤井拓也さん（４５）は「正直苦しい。それでもうちのカレーがみなさんの食卓を明るくできたらうれしい」と願う。

　冷凍カレーは店の公式ホームページから申し込む。注文は毎週月曜締め切りで、金曜に一斉発送。テークアウトは当日でも午前九時から電話で受け付ける。（問）同店＝０２６３（８２）０６８８

　（松本貴明）

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April 30, 2020 at 03:07AM
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