頻繁に使用するフライパンは、焦げることもあるでしょう。ときには、こびりついた焦げがなかなか取れないことも…。今回は、フライパンの焦げ落としの方法をご紹介します。素材別の焦げの原因を知り、焦げ落としの方法を覚えて、愛用のフライパンを長く使用できるようにしましょう!
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■フライパンの内側と外側の焦げ付きの原因~素材別~
みなさんはフライパンがどうして焦げるかご存知でしょうか。まず、フライパンの焦げができる原因を知りましょう。フライパンに使用される素材は複数種類ありますので、素材ごとに焦げの原因をご紹介します。
焦げる原因を理解し、普段から使い方に気を付けることで焦げが予防できそうです。
・焦げが付く原因は?
調理で使用した食材のクズが炭化してフライパンの表面に付き焦げとなります。フライパンの外側の焦げも同様に、吹き出した油や垂れた汁が外側で炭化しているのです。どちらも時間の経過で積み重なり簡単にとれなくなります。
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《火力の強さが原因》
フライパンの素材により焦げ方は多少異なりますが、まず、「火力の強さ」が焦げの主要な原因です。弱火で調理すれば焦げないケースが多いでしょう。強火で、しかも長時間フライパンを熱すると焦げがつきやすくなると言えます。
また、調理前のフライパンの予熱不足も、焦げがつきやすくなる原因です。しっかりと予熱を与えると、フライパンの水分が飛び、油の回りをスムーズにしてくれますよね。結果、フライパンへ食材が張り付くことを防ぎ、焦げつきにくくなります。
ただし、予熱時の火力は中火以下にしましょう。強火は焦げの発生を促すことになりますので、予熱温度は気を付けてくださいね。
《油の量が原因》
フライパンを使って調理するとき、健康志向から、使う油の量を減らす人も多いのではないでしょうか。その油の量も、焦げの原因になりえます。
油の量が少ないと、食材とのクッション役になるはずの油に熱が伝わらず、フライパン本体が熱く熱せられてしまいます。すると、食材がフライパンの面にくっつき、一部分だけが必要以上に熱せられ、焦げてしまうでしょう。
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《フライパン自体が劣化していることが原因》
フライパンを長く使用していると、買ったときよりも焦げやすくなった…と感じることはないでしょうか。フライパンを長く使うと、それだけ表面に傷がついているはずなので、劣化がすすみ焦げやすくなることがあります。
この3つの原因に基づき、フライパンの各素材ごとに、さらに詳しく焦げの主な原因をご紹介します。
・鉄製フライパンの焦げの原因
鉄製のフライパンで焦げが起きる原因は、予熱温度が低く、さらに、調理するときに油が少なく、フライパン全面に油がいきわたらないケースが考えられます。
調理する前に十分に熱して水分を飛ばし、油をよく引いて食材と鉄製フライパンがくっつかないようにしましょう。
・銅製フライパンの焦げの原因
料理のプロが使う銅のフライパンは熱伝導が抜群です。熱伝導が良いだけに強火で使うと焦げが付きやすくなります。銅製のフライパンは、火力と油に注意して焦げ防止を心がけましょう。弱火から中火で使うことで焦げ付きの防止になります。
また、使用後はよく洗い、弱火にかけて水分を飛ばしましょう。最後に油を含んだキッチンペーパーで銅のフライパンの表面に油をしみこませておけば、次回使用するときに焦げが付きにくくなります。
・アルミ製フライパンの焦げの原因
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アルミ製のフライパンは軽くて扱いやすく、熱伝導も良いフライパンです。ただし、空焚きや、急激な温度変化などには強くありません。アルミ製のフライパンが焦げる主な原因は強力な火力です。熱伝導が良いだけに火力が強くなると焦げが付きます。
・ステンレス製フライパンの焦げの原因
錆びにくく保温性が高いステンレス製フライパンは熱伝導が良くありません。それだけに、ガスレンジなどでは炎のあたるフライパンの部分だけに熱が集中し、その部分が焦げ付きやすくなります。ステンレス製フライパンも火力が焦げの原因の一つです。
たとえ、ステンレス製フライパンを弱火で火にかけても、長時間かけたままにしておくと焦げが付きます。長時間の使用では定期的に食材を混ぜたり動かすことが必要です。
・コーティングされたフライパンの焦げの原因
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テフロン加工などのフライパンは焦げにくいのですが、硬いもので表面をこするとコーティングがはがれて焦げ付きやすくなります。コーティングを傷めないことで焦げ付きを防止することができます。
・ホーロー製フライパンの焦げの原因
ホーロー製フライパンも強火が焦げ付きの原因になります。中火以下の火力で使用して、ホーローにヒビが入る原因にもなる空焚きは厳禁です。フライパンのホーローが剥がれてしまうと、剥がれる前に比べて焦げが付きやすくなります。
ホーローに傷を付けないためには、金属製タワシや金属へらなどでゴシゴシこするのをやめましょう。ホーロー面はスポンジなどで優しく洗い、焦げの原因となる傷を付けるのを避けるといいですよ。
・ガラス製フライパンの焦げの原因
耐熱ガラス製のフライパンはレンジで使用もできて便利ですよね。その耐熱ガラス製のフライパンも強火で使用すると焦げ付きやすくなります。強火で使うのは控えましょう。
■身近にある物で焦げを落とす方法7選
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みなさんはフライパンの焦げを取った経験はありますか?焦げがひどくなったフライパンはお役御免で廃棄して、新しいフライパンを購入したりしていませんか。
フライパンに付いた焦げを取る方法は、実は大変な作業ではありません。大部分が化学反応を利用していますので、ゴシゴシこするちからは必要ありませんよ。代表的なフライパンの焦げの取り方7選をご紹介します。
・沸騰させる
水を沸騰させて焦げを落とすのは、焦げ落としの基本ともいえます。昔から活用されてきたシンプルな方法ですね。
沸騰させて落とす手順は、まずフライパンにこびりついた焦げつきが隠れるまで水を入れ、火にかけます。熱して、約10分間沸騰を続けます。火加減は中火がおすすめです。
フライパンを火から下し、そのまま一晩中おいておきましょう。翌日になれば、竹べらやゴムベラなどで焦げをこすり落とすと、焦げが落ちていきますよ。
・焦げに『日光』を当てる
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すべての生命の源、太陽パワー、日光を利用して焦げ落としするのが天日干しです。ほぼどのようなタイプのフライパンにも採用できる焦げ落としです。
フライパンの天日干しは、直射日光が当たる陽当たりのよい場所を選び、日光がフライパンの焦げにダイレクトに当たるようにセットします。そのままの状態で、一週間ほど天日干しを継続してください。一週間経過後、時期を見て鍋の素材に適した木ベラなどで焦げをこすり落とします。
天日干しを一週間以上続けるため、天気予報に気を付け、快晴が続く時期を選ぶ必要があります。また、天日干し中はフライパンが使えませんので、天日干しは計画的に行いましょうね。
・重曹かセスキ漬けにする
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「重曹」も「セスキ漬け」もアルカリ性の物質です。アルカリのちからを利用すると、酸性の焦げを取り除く効果が発揮されます。重曹を溶かした液をフライパンに入れて加熱すると、生成された炭酸ソーダが酸性の焦げを中和して剥がれやすくしてくれるのです。
手順は、フライパンの焦げが隠れまで水を入れて、大さじ1杯の重曹を入れます。そのまま火にかけて、おおよそ10分間沸騰させた後で、フライパンを火から下ろしお湯を冷まします。冷めたお湯を流し、スポンジなどでこすり落とすと焦げが取れるでしょう。
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重曹と同じアルカリ物資の「セスキ漬け=セスキ炭酸ソーダ」は、最近話題になっている洗剤で、焦げ落としにも使用できます。
セスキ炭酸ソーダは水溶性で油汚れを落とす力が際立っています。セスキ漬けのほうが、重曹よりもアルカリ性が強力で焦げもよくとれそうです。
焦げ落としの手順は、フライパンの焦げにセスキ漬けをよく浸み込ませ、そのまましばらく置いてからスポンジや布でふき取ります。注意点として、重曹、セキス漬けともにアルミ製フライパンには使用できません。
・お酢で焦げを分解する
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昔から焦げ取りによく使われていたのがお酢です。お酢は酸性ですので、アルカリ性の焦げを落としやすくする効果があります。
お酢を焦げ落としで使用する場合は、フライパンの焦げが隠れるまで水を入れて、大さじ1杯~2杯のお酢を入れます。そのまま火にかけて、10分間くらい沸騰させ続けます。火を止めてフライパンを下ろし、お湯が冷めたら捨てて、ゴムベラなどで焦げを落としましょう。
・卵の殻やペットボトルの蓋でこそげ取る
思いがけない身近なもので焦げ落としができます。どこの家庭にもある卵の殻。スポンジに砕いた卵の殻をつけて、フライパンの焦げをこすると、卵の殻が研磨剤として機能し、フライパンの焦げが取れるのです。
卵の殻はフライパン本体の表面を傷付けず、焦げだけを剥離させますよ。卵の殻の硬度が焦げを剥離させるのにちょうどよい硬さなのです。
もう一つ身近なもので焦げ落としに利用できるもの、それはペットボトルのキャップ。ペットボトルのキャップの硬度がちょうど焦げをそぎ落とすのに適した硬さになっています。フライパン本体を傷付けることなく、焦げだけに作用して落としてくれるでしょう。
・テフロン以外限定!『空焚き』する
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「空焚き」はテフロン以外限定としましたが、そのほかの素材のフライパンにも余りおすすめできる焦げ落とし方法ではありません。
そんな中で「空焚き」が推奨できるのが鉄製のフライパンです。中華料理屋さんを思い出してください。厨房の強力な火力で大きな鉄製の中華鍋が熱せられていますよね。鉄製のフライパンは熱に強いのです。
鉄製フライパンの空焚き手順は、フライパンを火にかけ20分ほど空焚きすると、焦げのひどい部分から煙が出始めます。
空焚きをするのは、さらに焦げを炭化させる作業です。その後で水に浸けると焦げ取り効果が増します。フライパンが冷めたら、金属製のヘラやサンドペーパーでこすると焦げが取れていきますよ。高温作業のためくれぐれも火災には注意してくださいね。
・軽い汚れなら『たわし』を使う
一般的に、たわしはすべてのフライパンにおすすめできるわけではありません。フライパンの表面を傷付ける可能性があるのです。しかし、ステンレス製のフライパンや鉄製のフライパンにはたわしが使えます。
最近は焦げ落とし専用の布たわしやスポンジたわしも開発されていますよ。使用可能な範囲をよく確認して、使用可能な素材のフライパンの軽い汚れや焦げ取りに使いましょう。
■素材ごとにフライパンの焦げ付きを予防するには?
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フライパンは使用されている素材によって焦げが発生する状況が異なることを説明しました。さらに、各フライパンの素材ごとの焦げ予防対策も異なってきます。
ただし、焦げそのものは完全に予防できるものではありません。むしろ、焦げないような調理の仕方が重要ですので、フライパンが焦げないための使い方、取り扱い方を紹介します。
・鉄製フライパンの焦げ予防
鉄製フライパンは、表面に油を馴染ませておくことで焦げの予防になります。鉄製フライパンを使用した後はお湯で洗うくらいにして、キッチンペーパーや布巾に油をつけ、フライパンの表面を拭き、油のコーティングを施しておきましょう。
・銅製フライパンの焦げ予防
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銅製フライパンは比較的焦げが付きにくいのですが、強火での使用を避け、料理をした後は、スポンジできれいに汚れを洗い落としましょう。軽く火にかけたり、布巾などで水気をきれいに拭き取ってよく乾燥させるのがポイントです。
また、銅製のフライパンは塩素には弱く、銅独特の錆び、緑青が発生することがあります。湿気の少ない場所で保管しておきましょうね。
・アルミ製フライパンの焦げ予防
アルミ製のフライパンは熱伝導が良いのですが、それだけ焦げが発生しやすいフライパンです。とにかく、アルミ製フライパンを使用する際は、中火までの火力で使用しましょう。
アルミ製フライパンには自然に酸化皮膜ができ、表面を保護するはたらきがあります。なので、アルミ製フライパンの焦げ取りにアルカリ性や酸性の物質は使用できません。表面の皮膜がダメージを受けたり、余計な反応を起こすことがあります。
食器洗いの王道である中性洗剤なら問題ないですが、なるべく薄めて使用するのがおすすめです。
・ステンレス製フライパンの焦げ予防
ステンレス製のフライパンは良く焦げます。焦げる原因は火力の強さと油の量です。ステンレス製フライパンは表面に油をたっぷり引いてから料理することで、焦げの発生を予防する効果が期待できますよ。
また、料理が済んだ後にフライパンをよく洗い、水もよく切ってから、油を含ませたキッチンペーパーなどでフライパンの表面にまんべんなく油を引いておきましょう。
・コーティング素材のフライパンの焦げ予防
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テフロン素材は焦げが付きにくいフライパン。しかし、傷つきやすい特徴があるので、経年劣化が早いのです。
そのため、コーティング素材のフライパンは強火が厳禁です。空焚きもできません。過剰に熱を加えることで表面のコーティングが傷つき焦げも付きやすくなります。
また、ステンレスのフライ返しやヘラも傷つきの原因になってしまいます。シリコンや木べらを使用しましょう!
・ホーロー製フライパンの焦げ予防
ホーロー製のフライパンは、表面を傷つけないことが焦げ予防です。そもそも、ホーローとは金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けて作られますので、表面の塗布が傷ついてしまうと、劣化してしまうのです。ホーローを傷つけないためにも、金属製のたわしやクレンザーの使用は控えましょう。
ホーロー製フライパンをスポンジで洗うときは、やさしく洗いましょう。強くこするとホーローが傷つくことがあります。ホーローの割れにつながる空焚きも厳禁ですよ。
・ガラス製フライパンの焦げ予防
ガラス製のフライパンは耐熱性のはずですが、強火で使用することはあまりおすすめできません。
強火で調理すると、ガスなどの熱源が当たる部分のガラスに熱が集中しやすくなり、微妙な温度ムラが生じます。特定の個所が熱くなり焦げが付きやすくなるでしょう。ガラス製フライパンは、強火使用を避けてくださいね。
■便利なフライパンは焦がさず使っておいしい料理を楽しもう!
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フライパンの焦げは、その原因を理解できれば予防できます。フライパンは炒め物、焼き料理、揚げ物や煮物でも使え、使い勝手が良い調理器具の代表です。手入れを怠らず、使い込んでいくと愛着が湧いてきて、料理の腕も上がるかも…。
フライパンを大事に扱い、できるだけ長く使っておいしい料理を作りましょう!
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September 04, 2020 at 09:00AM
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【フライパンの焦げ落とし方完全版】原因から予防策まで素材別に解説 - ウーマンエキサイト
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