予約のとれない料理教室として知られる「白崎茶会」を主宰する白崎裕子さん。その人気の理由は、会うと誰しも、その料理の味わいとご本人の人柄のファンになってしまうから。そんな白崎さんの新刊が『白崎茶会の癒しのスープ』です。 この本の紹介に何よりふさわしいのは、本の巻頭にある白崎裕子さんの「はじめに」の文章です。まずは、そのことばを転載します。
- 「はじめに」より
炒めた野菜に塩をしっかりふってしばらくおくと、水分がたっぷり出てきます。
その水分には、野菜のうまみがたっぷり出ているのですが、同じくらいアクも入っていますから、それを抜くために汲みたての水をザーッと勢いよく入れて煮立たせます。酸素が加わって浮き上がってきたアクをすくい取れば、野菜のうまみだけが残り、雑味のない、おいしいスープになるわけです。
シンプルなスープは、その野菜がもっている味や、昆布水の濃さ、選ぶ塩などで味が変わります。二度と同じ味にならないので、飽きることがありません。
野菜が少ししかなくても、スープならみんなで分かち合えますし、同じ野菜ばかり山のようにあるときも、みるみるかさが減って、おなかにおさまります。
冷え込む朝には、アツアツのスープが何よりのごちそうですし、汗をたくさんかいた日には、ちょっと塩味のきいた冷たいスープを飲むと生き返るようです。
寒い夜にひとり、力をなくしたように感じるときは、少し時間がかかるスープをつくりましょう。コトコトと煮える鍋の音や立ちこめるやさしい湯気に安らぎを感じて、「煮上がる前に、あれとこれをやってしまおう」ときっと元気が出てきます。
そして、「時間が与えてくれるおいしさ」に驚くことでしょう。海塩と昆布と野菜だけなのに、どうしてこんな香りになって、どうしてこんなにほっとする味になるのか。
スープを飲むということは、季節の食材と、少しのきれいな海水を体内に入れるということですから、とっても原始的で、本能的なことなのかもしれません。
この本のスープを飲んで体の芯から癒され、ぐっすり眠れる人が増えることを願っています。
スープが煮えるのを待ちながら
白崎裕子
- 今までにはない新しいスープと、おすすめのひとしなと
スープは、白崎茶会のまさにエッセンスを味わう料理です。スープの素はもちろん、肉を使ったスープストックなども一切使わず、植物性の極上だし、昆布水としいたけ水をベースにつくる、やさしさと力強さを兼ね備えたスープがこの本には収載されています。一年中おすすめの「ときしらず」のスープから、旬の食材を生かした四季折々のスープの数々。オーガニックな食材はもちろん、身近な普通の食材でつくっても、今までにはない深みを感じさせてくれる、新しいスープの味に出会えます。
さらに献立としても楽しめるように、それぞれのスープに合う「おすすめのひとしな」のレシピも掲載しています。
この本を手にとられたら、まずはぜひ、気になった一品をつくってみてください。スープのベースとなる昆布水、またはしいたけ水をつくり、そこに食材を合わせ、コトコトと煮るだけです。でき上がったスープをひとさじ口に入れた瞬間、きっと感じるはずです。
時間をかけてつくったチキンやビーフのスープストックも使っていないのに、どうしてこんなに深い味になるんだろう、と。
■商品情報
商品名:白崎茶会の癒しのスープ
出版社:NHK出版
発売日:12月16日
定価:1,540円
判型:B5判
ページ数:96ページ
ISBN:978-4-14-033317-4
URL:https://www.amazon.co.jp/dp/4140333170
からの記事と詳細 ( 予約のとれないオーガニック料理教室・白崎茶会が贈る、からだにもこころにも美味しいスープの本『白崎茶会の癒しのスープ』が発売です。 - PR TIMES )
https://ift.tt/3700Vue
No comments:
Post a Comment