[ニールセン デジタル株式会社]
視聴行動分析サービスを提供するニールセン デジタル株式会社(東京都港区、代表取締役社長 宮本淳)は、「ニールセン デジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)」と、スマートフォン視聴率情報「ニールセン モバイル ネットビュー(Nielsen Mobile NetView) 」のデータをもとに、フードデリバリーサービス、飲食店情報サービス、レシピサービスなどの食事関連サービスの利用状況に関する分析結果を発表しました。
食事関連サービス市場においては、COVID-19の影響を受けて自宅で飲食店の食事が楽しめるフードデリバリーサービスの利用が継続的に増加しています。実際に、PCとモバイルの重複を除いたトータルデジタルで、食事関連サービス全体に占めるサービス別の総利用回数シェアを見ると、2020年の初頭からフードデリバリーサービスのシェアが増加していました(図表1)。
フードデリバリーサービスには、自宅で飲食店の食事を楽しみたいことや、たまには料理を作る手間から解放されたいというニーズがあると推察されます。COVID-19の影響を受けている最中にこのサービスを使い始めた人がその便利さに気付いたことから、その影響が落ち着いた後においても引き続きフードデリバリーサービスの利用が増加していく可能性があります。フードデリバリーサービスの台頭により、自宅で料理を作る頻度が減少する可能性もあることから、料理を支援するレシピサービス運営企業や、スーパーマーケット、食品メーカーにとって、フードデリバリーサービスの利用動向を把握することは、今後のサービス戦略を検討するに当たり重要です。
フードデリバリーサービスは主に男性が、普段から料理する習慣がないことから、食事の手間を最小限にするために利用しているというような利用者像を聞くこともありますが、実際にはそのイメージとは異なっています。
データを見ると、女性の若年層の利用が多くなっています。女性の若年層の利用が多いのは、女性の方が料理を作る頻度が男性よりも多く、食事関連サービスに対する感度も高いこと、さらに若年層では一人暮らしの割合が高く、日々忙しい中で時間の不足から全ての食事を自分で作ることが難しいことや、自分だけのために食事を作ることが手間であると考える人が多いことがこのサービスの利用につながっていると考えられます。フードデリバリーサービスはスマートフォンからの利用が大半を占めることから、スマートフォンアプリのリーチを性年代別に見ると、性別では、全ての年代で女性が高くなっています(図表2)。また女性に着目すると年代別では、18-34歳が最も高く、35-49歳が続いています。
フードデリバリーサービスの平均利用者数を見ると、日別では休日の方が多く利用されていますが、平日でも休日の8割程度の方が利用しており、時間帯では、平日・休日ともに夕食時に多くの人が利用しています(図表3)。夕食は、朝食や昼食よりも品数が多く手間を掛けた料理を準備することが多いため、料理をフードデリバリーサービスで補う、もしくは代替するためにこの時間帯に利用のピークがあると考えられます。
当社シニアアナリストの宗像直樹は、次のように述べています。「フードデリバリーサービスは、女性の若年層における利用が多くなっていました。利用するニーズとしては、17-19時台の夕食の準備をする時間に利用のピークがあることから、日々忙しい中で料理を作る手間から解放されたいことが理由のひとつとして考えられるのではないでしょうか。このようなニーズを受けて、フードデリバリーサービスに対抗するためにレシピサービスの運営企業や、スーパーマーケット、食品メーカーは、時間や手間が掛からずに作れるレシピや、料理を作る手間を減らす食材と調味料がセットになったミールキット、カット野菜の小分けパッケージなどターゲットのニーズに合った商品開発の方向性も考えられます。さらに、人々の1日あたりの食事の回数は決まっているため、例えばフードデリバリーサービスの利用が増えることでレシピサービスの利用が減少するなど、食事関連サービス全体の利用頻度に影響を与える可能性があります。そのため、例えばレシピサービスの運営企業であれば、レシピサービス内の競合のみに着目するのではなく、このような利用の増加の著しいフードデリバリーサービスを含めた食事関連サービス全体の利用状況を把握することが、今後のサービス戦略を検討するに当たり重要です。また利用状況は、時間が経つにつれて変化する可能性があるため、今後も継続的に市場全体の動向を把握していく必要があります。」
ニールセン デジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)について
ニールセン デジタルコンテンツ視聴率は、デジタル媒体の全てのコンテンツを、PC、モバイル、タブレット、およびOTTなどの全てのデバイスを横断して計測し、デジタルコンテンツ全体の視聴者のメディア接触と消費量を包括的に把握することを可能にします。媒体社はこのサービスを使うことで、デジタルメディアの消費状況全体を把握でき、広告販売における透明性のあるデータの開示や競争力のある広告メニューの開発をおこなえます。広告主、広告会社は広告購入における適切な予算配分計画をおこなえます。日次データは3日後にはオンラインのインターフェイス上に表示され、顧客企業はデジタルメディアの利用状況をすばやく知ることができます。サービスの詳細は、ウェブサイトでもご覧いただけます。
https://www.netratings.co.jp/solution/dcr.html
ニールセン モバイル ネットビュー(Nielsen Mobile NetView)について
ニールセン モバイル ネットビューは日本全国の8,000名(iOS、Android各4,000名)の調査協力モニターから取得するアクセスログ情報を元に作成されます。従来のアンケート調査とは異なり、実際のユーザーのアクセス記録に基づくデータであり、アプリやウェブサイトの利用時間や利用頻度などの正確な利用動向データの提供が可能です。また、利用者属性情報を含むパネル調査であるため、属性別の利用状況を把握できます。データは、ウェブサイトの訪問、アプリの利用もしくはスマートフォン全体での利用状況を参照することができ、また、利用者属性、OS、電話会社、デバイスなどのフィルターを使用してデータを抽出することもできます。サービスの詳細は、ウェブサイトでもご覧いただけます。
https://www.netratings.co.jp/solution/nielsen_mobile_netview.html
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【ニールセン デジタル株式会社 会社概要】
社名: ニールセン デジタル株式会社 英文社名: Nielsen Digital Co., Ltd.
本社所在地: 〒107-0052 東京都港区赤坂2-17-7 赤坂溜池タワー11階
資本金: 1億円
設立: 1999年5月
代表者: 代表取締役社長 宮本 淳
主要株主:米国ニールセン・カンパニー(The Nielsen Company)、株式会社ビデオリサーチ
ニールセン デジタル株式会社は、ニールセン・グローバル・メディアの日本法人として、視聴者分析と広告分析およびメディア分析のソリューションを通じて、お客様のビジネスにおける重要な意思決定を支援するデータ、分析、インサイトを提供しています。製品やサービス、および分析結果のインサイトについては、広告主企業、メディア運営企業、Eコマース企業、広告会社より高い評価をいただいています。ニールセン デジタル株式会社のサービス概要、および会社概要はwww.netratings.co.jp でご覧いただけます。
ニールセンについて
Nielsen Holdings plc(NYSE:NLSN)は、メディア業界の全体的かつ客観的な理解を提供するための世界有数のデータと分析を提供しています。ニールセンはオーディエンスの測定、オーディエンスの成果、コンテンツに関するサービスを通じて、クライアントとパートナーに複雑な問題に対するシンプルなソリューションを提供することで、クライアントの投資や成長戦略の価値を最適化しています。ニールセンは、重複を排除したクロスメディア・オーディエンス測定を提供できる唯一の企業です。ニールセンとクライアントにとって、Audience is EverythingTM であり、ニールセンはすべてのオーディエンスの声が重要であることを保証することに取り組んでいます。
S&P 500企業としてニールセンは、約60カ国で測定と分析のサービスを提供しています。詳細は当社ウェブサイトをご覧ください: www.nielsen.com
ニールセン デジタル株式会社が提供しているソリューションと主な製品サービス
AD & CONTENT(デジタル広告/コンテンツ視聴率)
ニールセン デジタル広告視聴率 Nielsen Digital Ad Ratings
ニールセントータル広告視聴率 Nielsen Total Ad Ratings
ニールセン デジタルコンテンツ視聴率 Nielsen Digital Content Ratings
AUDIENCE (視聴者パネル測定サービス )
インターネット視聴率データ ニールセン ネットビュー Nielsen NetView
スマートフォン視聴率データ ニールセン モバイルネットビュー Nielsen Mobile NetView
MEDIA ANALYTICS(メディア/広告効果分析サービス)
ブランドリフト効果測定サービス Brand Lift Plus
広告効果分析サービス ニールセン デジタルブランドエフェクト Nielsen Digital Brand Effect
デジタル広告/クリエイティブリフト効果調査 デジタル広告クリエイティブ評価 Nielsen Digital Creative Evaluation
PLANNING/ ACTIVATION(プランニング/アクティベーション支援サービス)
ブランドセーフティサービス OpenSlate
デジタル広告統計データ digiads
オーディエンスセグメントDaaSサービス Nielsen Japan Mobile Netview Powered by Lotameセグメント/ Nielsen eXelateタクソノミー
INTERNATIONAL DATA(海外データサービス)
海外広告統計データ Nielsen Ad Intel International
海外消費者視聴動向調査データ Nielsen Consumer & Media VieW
海外テレビ視聴率データ Nielsen TV Audience Measurement
企業プレスリリース詳細へ (2021/06/29-13:16)
からの記事と詳細 ( フードデリバリーサービス利用者の主力は女性の若年層、夕食時に利用~ニールセン 食事関連サービスの利用状況を発表~:時事ドットコム - 時事通信 )
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