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Sunday, October 3, 2021

「ターメリック」を使うと、いろんな料理が楽しくなってしまうのはなぜなのか【スパイス1本勝負】 - メシ通

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色鮮やかな「ターメリック」を使いこなしたい

ターメリックというスパイスをご存知でしょうか。

日本ではウコンの名で親しまれている黄色いやつです。

沖縄ではお茶として飲む文化がありますが、日本全体で見ると、やはり普段使いされているとは言いづらいスパイスの一つです。

今日はこのターメリックを使ったお手軽料理を楽しみたいと思います。

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ターメリックは黄色いスパイスです。

ショウガ科の食物の根っこで、カレーの黄色はこのスパイスの力によるものです。

スパイス料理には欠かせないキースパイスのひとつ。

消化促進や肝機能促進に効果があるとされていて、さまざまな健康食品でも使われています。

お酒好きな人なら、おなじみなのではないでしょうか。

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美しい黄色。

だけど、ちょっと土くささを感じさせる独特の香りとほろ苦い風味。カレー以外ではちょっと……という方も多いと思います。

でも、このスパイスを使いこなせば、簡単に奥深い味わいを演出することができるんですよね。

ということで、今回はターメリックを使った料理をご紹介しましょう。

その1:ターメリックライス

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こちらは「偽サフランライス」としてもお馴染みの、ターメリックライスです。

レシピはというと、炊飯する際に、ターメリックをちょちょいと入れるだけ。

今回はお米2合に対して小さじ1を投入して、炊飯器のボタンを押してじっと待っていれば完成。

ふたを開けるとターメリックの香りがふわっと鼻をくすぐり食欲をそそります。

【材料】(2合分)

  • 米 2合
  • 水 2カップ
  • ターメリック 小さじ1

こちらはスパイスカレーにはまったことのある人なら誰もがとおる簡単レシピ。

記事の最初にこの料理を持ってきたことで、スパイス上級者たちは、なーんだと、読むのをやめるかもしれません。

でも、簡単だけどほんとうにおいしいから、ぜひ試してほしいんですよね。

それでは次に行ってみましょう。

その2:ターメリックラテ

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こちらは、セレブのあいだで流行している(?)ターメリック入りのラテ。

カフェインを含まないので、寝る前に飲むと気持ちが安らかになると評判なんです。

【材料】(1人分)

  • ミルク 200ml
  • 砂糖 小さじ2
  • 生姜(チューブ) 2cm程度
  • ターメリック 小さじ1

上記の材料を、シェイカーに入れます。

私は食器棚の奥に眠っていたプロテイン用のシェイカーを活用しました。

ふたをしっかりと閉めたらさあシェイク。

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こんな感じになったらオッケー。

たくさん振れば振るほど泡が大きくなって、口当たりが柔らかくなります。

私は結局、3分ほどひたすらシェイクしました。

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おかげで、こんなに素敵なドリンクが完成しました。

ふんわりとした口あたり、その直後に鼻腔をくすぐるのはターメリックの香り。

明らかに体に良さそうな飲み口でいて、砂糖の甘さとターメリックのほろ苦さがいい塩梅でね、ジンジャーがそれをきゅっとまとめています。

いや、これは本当においしい。簡単にできるのに、おしゃれでうまい。

港区の飲食店はいますぐ導入してほしいと思いました。

その3:ゴールデンなすボンバー

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すいません、料理名は適当につけました。

こちらはナスにターメリックをまぶしてから、油で両面を焼くだけの簡単レシピです。

仕上げに軽く塩を振るのがポイントですね。見た目も鮮やかで、外国の料理って感じがします。

おなじみのナスがちょっとよそ行きの格好をしているので、冷やかしたくなるところをぐっとこらえて、ひと口。

うん、これもうまい。

ナス特有のぼんやりした食感にターメリックがあわさることで、ふんわりとした口当たりに変化しています。

そして、軽く振った塩がいい感じにアクセントになって食欲を刺激します。お好みで強めに塩を振ってもいいかも。

【材料】(2人分)

  • ナス 1本
  • ターメリック 小さじ1
  • 塩 少々
  • 油(今回オリーブオイル) 適量

急にお客さんが来たときにこれを出したら、「お店みたーい」という狙い通りの反応をもらえること間違いなしです。

番外編:ターメリック豆スープ

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【材料】(2人分)

  • 豆 200g
  • 熱湯 適量(豆がひたひたになるまで入れる)
  • 塩 小さじ1
  • ターメリック 小さじ1
  • クミン(シード) 大さじ1
  • バター 適量

ターメリックを使ったレシピ、最後は私のイチ押しの豆スープです。

ネパール料理屋さんで「ダルバート」という定食を頼むとよく出てくるあれです。

ダルとは豆のことなので、どんな豆を使ってもオッケー。

今回はアジア食材店で買った乾燥のミックスダルを使用します。

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まずは豆をアク抜きするために、沸騰したお湯(分量外)に豆を入れて、一度茹でこぼしましょう。

こんな風にアクが出てきますから、きっちり豆がきれいになります。

ざるにあけたら、一度豆を水洗いしてもいいでしょう。

そしてもう一度、豆がひたひたになるくらいの熱湯を入れた鍋に豆を入れて数時間煮込みます。圧力鍋なら30分ほど煮てください。

同時に、別の鍋でクミン(シード)をバターなどの油でカンカンに熱しておきます。焦げる直前で火を止めてください。

豆がやわらかくなったらターメリックを入れて、さらに10分ほど煮込みます。

仕上げに塩を小さじ1入れて、クミン(シード)を油ごと入れたら完成です。

味が薄いと感じた時は、塩を足してください。

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こちらが完成したもの。おいしいそう。

ちなみに、なぜ番外編にしたかというと、ご覧の通り、ターメリックよりクミンのほうが存在感があるから。

このスープはクミンとターメリックの両方がないと完成しないのです。

しかし、簡単にネパールの味が再現できるので、みなさんも挑戦してください。コツはクミンが焦げる直前まで熱すること。

あとはターメリックを入れすぎないこと。この2つに気をつければ失敗することはほぼありません。

というわけで、今回はターメリックを使ったレシピをご紹介しました。

料理に奥行きが出せるのがスパイスの面白さですが、素人にはハードルが高いもの。でも、クセと個性をきちんと理解して使えば、食卓はもっと豊かになると思います。

ちなみに、今回ご紹介したレシピは失敗知らずのものばかりですので、ぜひみなさんも挑戦してみてください。

あなたの日常にちょっとしたスパイスを。あ、このフレーズいいですね。CMこないかな。

というわけで、「スパイス一本勝負 ターメリック編」はこのあたりでおしまい。

次回をお楽しみに。

書いた人:キンマサタカ

キンマサタカ

編集者・ライター。パンダ舎という会社で本を作っています。 『週刊実話』で「売れっ子芸人の下積みメシ」という連載もやっています。好きな女性のタイプは人見知り。好きな酒はレモンサワー。パンダとカレーが大好き。近刊『だってぼくには嵐がいるから』(カンゼン)

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