岐阜県瑞穂市只越のフランス料理店「エロン ソンドレ」が18日で開店1周年を迎える。本格的なフルコースが楽しめる特別な日にふさわしい店だが、それ故に新型コロナウイルスに振り回されてもきた。感染が拡大すると祝いの食事は自粛という雰囲気になり、夜は来客ゼロの日もあった。それでもオーナーシェフ深谷高正さん(38)が心を込めて作る料理にファンがつき、今では予約で埋まる人気店に。「お客さまに支えられた」と感謝する。
深谷シェフは、名古屋市のフランスやイタリア料理店で修行した。新店は、妻由季さん(38)の祖母が暮らしていた築100年の古民家で、そのたたずまいや瑞穂市の雰囲気が気に入った。2年前から改装などの開店準備を始めたが、そこでコロナ禍となった。「こんな時にコース料理を食べに来てくれるだろうか」。不安はあったが、やってきたことを無駄にしたくないと、予定通りに開店した。
この1年は営業時間の短縮や酒類の提供自粛が繰り返されてきた。休業することなく店を続けたが、夜は予約が入らない日もあった。それでも前を向き続けられたのは、料理を楽しみにしてくれる客の存在があったからだ。通常営業に戻ると続々と予約が入り、11月は昼も夜も、さらに12月の昼も既に満席の状態。「『また食べに来るね』というお客さまの言葉に支えられた」と、由季さんはこの1年を振り返る。
イタリアンとフレンチを融合させた独創的な料理は、美濃焼の器に美しく盛り付けられてハレの日にふさわしい一皿だ。「料理人として培ってきた要素を盛り込みながらも、型にはまらない自分らしい料理でお客さまに幸せな気持ちになってもらえたら」と深谷シェフは話す。店は要予約制。電話058(260)3678。
カテゴリ: グルメ
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