ポッカサッポロフード&ビバレッジは、缶スープ市場におけるトップシェアであり、冷製缶スープ市場も牽引している。2012年の販売開始以来、スーパーマーケットでの販売がメインだったが、2020年から自販機での展開も強化し、2021年は大手コンビニチェーンでの取り扱いも広がっている。
製品では、主力の「じっくりコトコト 冷製コーンポタージュ」と健康イメージの高い「じっくりコトコト 冷製トマトとたまねぎのスープ」を通年商材化するとともに、野菜の栄養を補給できることを訴求している。4月27日からは、横浜流星さんを起用したWEBCMも公開し、ユーザーをさらに獲得する考えだ。
ポッカサッポロフード&ビバレッジ加工食品事業部の濱本紀代実部長は、4月15日の発表会で次のように語る。「冷製缶スープは5年後には約20億円市場になると考えている。ゆくゆくはホットの缶スープ市場(約30億円)と同程度の規模になるだろう」
ポッカサッポロフード&ビバレッジ 濱本部長、前田さん
「新型コロナを経て環境が変化し、スーパーマーケットを利用する方が増えている。現在は、若い方々も含めて個食化が進んでいる傾向にあり、当社は“時短”を含め、その方々に貢献できるような提案をしていく」。
冷製缶スープは、スープカテゴリー外からの流入が多いため、裾野が広くポテンシャルが高いとされる。それは、食事としてではなく、お菓子など小腹満たしのひとつとして選ばれる傾向にあるためだ。
その際、食事らしい小腹満たしを提供できることから人気が高まっている。加工食品事業部の前田美紗さんは次のように語る。「冷製缶スープの飲用場所で最も多いのはご自宅で約半分を占める。常温で購入後、冷やして飲まれる方が多い。昼食など食事シーンだけでなく、おやつ代わりの間食・小腹満たしのシーンで利用されている」とする。
ポッカサッポロフード&ビバレッジの冷製缶スープは、EC(通信販売)サイトでの箱買いも拡大しており、2020年のECの販売箱数は前年比290%となった。買い置きして、小腹満たしや食欲がない時に利用されているという。
在宅勤務の増加により、間食の需要は高まっている。持ち運びやすく健康感も高い冷製缶スープは、間食の新たな定番になる可能性が高そうだ。
からの記事と詳細 ( 冷製缶スープが伸長、ヘルシーな間食訴求で顧客拡大/ポッカサッポロフード&ビバレッジ - 食品産業新聞社 )
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