佐々木康之
【神奈川】横須賀港に面するヴェルニー公園に、地元食材を生かした地中海料理を提供するレストランがお目見えする。横須賀市が市内観光の中核施設と位置づける「よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸」の隣接地に店舗を構え、来年10月の開業を目指す。
市が4月に出店事業者を公募。市内外の5社が応募し、鎌倉市七里ガ浜のイタリア料理店「リストランテ アマルフィイ」などを経営する「ビィバリュー」（鎌倉市）に決定した。地元食材を生かしたメニューを積極的に提供する運営姿勢のほか、ティボディエ邸やヴェルニー公園の景観との調和を意識した店舗設計などが評価されたという。
同社の提案によれば、店舗は港を望むガラス張りの木造2階建て。店内に約100席を設け、ウェディングやテイクアウトにも対応する計画という。
新レストランと隣り合うティボディエ邸は、今年5月末に園内にオープン。日本近代化の礎となった横須賀製鉄所に関する展示のほか、市が重要施策として取り組む周遊観光「よこすかルートミュージアム」の見どころをデジタルマップで紹介し、年間15万人以上の来館を目指している。
一方、8月までの約3カ月間の入館者数は約2万5千人。市はティボディエ邸の利用者数をてこ入れするため、レストランを訪れる観光客が同邸との間を行き来する「相乗効果」を期待している。（佐々木康之）
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