人気の自動車レースゲーム「グランツーリスモ」で、人工知能(AI)が世界最高レベルのプレーヤーに勝利した。英科学誌「ネイチャー」に10日、ソニーAIによる研究が掲載された。AIの基礎研究として貢献が大きいだけでなく、自動運転車や人と協働するロボットなどの開発に寄与する可能性があるという。
レースゲームでは、人間のプレーヤーと高度に相互作用しながら試合を進める必要があり、AIにとっては高難度な課題だという。研究チームは、「グランツーリスモ(GT)ソフィー」と名付けたAIドライバーに、コースを走る際の効率的な加速やブレーキの技術、他のドライバーに進路を阻まれたときに別の経路を見つける方法などを学習させた。GTソフィーは、人間の脳の神経回路を模した「ニューラルネットワーク」という仕組みで学習する。
GTソフィーは、コンピューターゲームを競技として行うeスポーツの世界トップクラスの選手4人と対戦し、勝利することができた。
米グーグル傘下のベンチャー企業が開発した囲碁AI「アルファ碁」が当時世界最強の棋士に勝利したほか、チェスや将棋といったゲームで人間を凌駕(りょうが)するAIが誕生してきた。そこにGTソフィーの名が加わった格好だ。
ネイチャーに掲載された解説記事で、米スタンフォード大のクリスチャン・ガーデス教授は、「今回の研究の意義は、ビデオゲームの世界にとどまらない」と指摘。ニューラルネットワークが自動運転車のソフトウエアでより大きな役割を果たす可能性が示唆されたとしている。
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