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Wednesday, June 29, 2022

「Apex Legends」をGPU 21種類で性能検証! - PC Watch

Apex Legendsの検証では、トレーニングモードの一定コースを移動した際のフレームレートを測定。実際の対戦プレイより負荷は軽めだが、テストでは安定して同じ負荷をかけられることが重要になるためこの方法を採用した

 本連載では、GeForceとRadeonシリーズのGPUを多数使い、特定のゲームのフレームレートを一斉比較していくことで、どのGPUが自分にとってのベストチョイスであるかを示していく。第1回目はバトルロイヤルFPSの定番「Apex Legends」だ。

 用意したGPUは主にハイエンドからミドルレンジでGeForceは14種類、Radeonは7種類の合計21種類のビデオカードだ。取り上げるGPUとそれを搭載するビデオカードの製品名およびスペックは、使用したPCの環境も含めて、記事の最後にまとめている。

 テストの条件だが、画質はすべて最高に設定。NVIDIA Reflexは無効とした。さらにこのゲームは標準設定だとフレームレートが最大144fpsなので、「+fps_max unlimited」コマンドで制限を解除。これで最大300fpsまで向上できる。

Apex Legendsのグラフィックス設定

画質はすべてもっとも高い設定にしている
Steam版なら起動オプションに「+fps_max unlimited」と入力することで144fps制限を解除可能だ

 このゲームはベンチマークモードが用意されていないので、トレーニングモードの一定コースを移動した際のフレームレートをCapFrameXで測定。フルHDと4Kの平均フレームレートを掲載する。

【使用ドライバ】
NVIDIA : GeForce Game Ready 516.40
AMD : Adrenalin 22.5.2

 プレイヤーがどのフレームレートを求めるかでベストなGPUは変わる。4K/144Hzのゲーミング液晶と組み合わせてプレイするなら、GeForce系ならRTX 3070 Ti以上、Radeon系ならRX 6800以上がよいだろう。

 フルHD/240Hzの液晶など、解像度よりもフレームレート優先でプレイするなら、GeForce系ならRTX 3060 Ti以上、Radeon系ならRX 6600 XT以上がオススだ。

 なお、先述した通り、このゲームは最大300fpsまでしか出ない。そのため、フルHDでのプレイなら平均299fps以上のGPUはオーバースペックと言える。

 GPUのグレードが下がるごとに段々とフレームレートは落ちていくが、注目したいのはGeForce系ならRTX 3060 TiとRTX 3060、Radeon系ならRT 6700 XTとRX 6600 XTだ。どちらもほかのGPUグレード間に比べて、フレームレートの落ち込みが大きい。シェーダー数が減っているのはもちろん、メモリバス幅が前者は256bitから192bitに、後者は192bitから128bitに狭まっているのが大きく影響していると見られる。ゲームで高フレームレートを出すには、メモリバス幅が重要なのが分かるポイントだ。

 一般的なモニターのリフレッシュレートは60Hzだ。そのため、ゲームでは60fps出ることが快適なプレイの目安となっている。その点ではApex Legendsはそれほど重いゲームではなく、RTX 3050とRX 5500 XT以外は4Kでも十分快適にプレイできる平均フレームレートが出ている。フルHD解像度ならどのGPUでも普通にプレイするには問題ないと言える。

使用PCはCore i9-12900K搭載のマウスコンピューター「G-Tune XP-Z」

 この連載で使用しているPCはマウスコンピューターのハイエンドゲーミングPC「G-Tune XP-Z(プレミアムモデル)」だ。

マウスコンピューターの「G-Tune XP-Z(プレミアムモデル)」。メモリはDDR4-3200が32GB、ストレージには1TBのNVMe SSDと4TBのHDDを搭載。価格は56万9,800円から

 CPUはCore i9-12900K(16コア24スレッド)、マザーボードはZ690チップセット、CPUクーラーは36cmクラスの簡易水冷を採用しており、ビデオカードの性能測定をする上でCPUが可能な限り、ボトルネックにならないようにしている。電源も1,200Wとこちらもどのビデオカードと組み合わせも不安のないものだ。

 なお、CPUのパワーリミットについてはLong Duratin Power Limit(PL1)が125W、Short Duratin Power Limit(PL2)が241Wに設定されていた。

使用したビデオカード一覧

 ここで使用している多くのビデオカードは定格クロックで動作しているが、一部OCモデルも含まれている(GPU一覧表のブーストクロックが括弧内のクロックよりも高いものがOCモデル)。

 ASUSのROG STRIXシリーズにはBIOS切り換えスイッチが搭載されているが、すべてパフォーマンス用の「Pモード」に設定。ツールを使うことでブーストクロックをより高められる製品もあるが、今回はツールを使わず、すべてデフォルト状態でテストを実行した。

 また、NVIDIAのResizable BAR、AMDのSmart Access Memoryは有効にできるGPUはすべて有効にしている。

【表】使用GPU一覧
GPU 製品名 シェーダー数(CUDA・SP) メモリバス幅 ビデオメモリ ブーストクロック
(定格)
カード電力
(定格)
GeForce RTX 3090 MSI GeForce RTX 3090 VENTUS 3X 24G 10,496 384bit GDDR6X 24GB 1,695MHz
(1,695MHz)
350W
(350W)
GeForce RTX 3080 Ti MSI GeForce RTX 3080 Ti VENTUS 3X 12G 10,240 384bit GDDR6X 12GB 1,665MHz
(1,665MHz)
350W
(350W)
GeForce RTX 3080 MSI GeForce RTX 3080 VENTUS 3X 10G 8,704 320bit GDDR6X 10GB 1,710MHz
(1,710MHz)
320W
(320W)
GeForce RTX 3070 Ti MSI GeForce RTX 3070 Ti VENTUS 3X 8G 6,144 256bit GDDR6X 8GB 1,770MHz
(1,770MHz)
290W
(290W)
GeForce RTX 3070 MSI GeForce RTX 3070 VENTUS 2X OC 5,888 256bit GDDR6 8GB 1,755MHz
(1,730MHz)
220W
(220W)
GeForce RTX 3060 Ti ZOTAC GeForce RTX 3060 Ti 8G GDDR6 HDMI/DP*3 4,864 256bit GDDR6 8GB 1,665MHz
(1,665MHz)
200W
(200W)
GeForce RTX 3060 ZOTAC GeForce RTX 3060 12G GDDR6 HDMI/DP*3 3,584 192bit GDDR6 12GB 1,777MHz
(1,777MHz)
170W
(170W)
GeForce RTX 3050 メーカー不明 GeForce RTX 3050 2,560 128bit GDDR6 8GB 1,777MHz
(1,777MHz)
130W
(130W)
GeForce RTX 2080 SUPER ASUSTeK ROG-STRIX-RTX2080S-A8G-GAMING 3,072 256bit GDDR6 8GB 1,830MHz
(1,815MHz)
250W
(250W)
GeForce RTX 2080 ASUSTeK ROG-STRIX-RTX2080-O8G-GAMING 2,944 256bit GDDR6 8GB 1,860MHz
(1,710MHz)
245W
(215W)
GeForce RTX 2070 SUPER ASUSTeK ROG-STRIX-RTX2070S-A8G-GAMING 2,560 256bit GDDR6 8GB 1,800MHz
(1,770MHz)
215W
(215W)
GeForce RTX 2070 ASUSTeK DUAL-RTX2070-O8G-MINI 2,304 256bit GDDR6 8GB 1,650MHz
(1,620MHz)
175W
(175W)
GeForce GTX 2060 SUPER ASUSTeK DUAL-RTX2060S-O8G-EVO-V2 2,176 256bit GDDR6 8GB 1,695MHz
(1,650MHz)
184W
(160W)
GeForce RTX 2060 ASUSTeK DUAL-RTX2060-O6G-EVO 1,920 192bit GDDR6 6GB 1,755MHz
(1,725MHz)
183W
(160W)
Radeon RX 6900 XT ASUSTeK TUF-RX6900XT-T16G-GAMING 5,120 256bit GDDR6 16GB 2,335MHz
(2,250MHz)
300W
(300W)
Radeon RX 6800 Radeon RX 6800リファレンスカード 3,840 256bit GDDR6 16GB 2,105MHz
(2,105MHz)
250W
(250W)
Radeon RX 6700 XT Radeon RX 6700 XTリファレンスカード 2,560 192bit GDDR6 12GB 2,615MHz
(2,581MHz)
230W
(230W)
Radeon RX 6600 XT ASUSTeK ROG-STRIX-RX6600XT-O8G-GAMING 2,048 128bit GDDR6 8GB 2,607MHz
(2,359MHz)
160W
(160W)
Radeon RX 5700 XT ASUSTeK TUF 3-RX5700XT-O8G-GAMING 2,560 256bit GDDR6 8GB 1,905MHz
(1,905MHz)
225W
(225W)
Radeon RX 5600 XT ASUSTeK ROG-STRIX-RX5600XT-O6G-GAMING 2,304 192bit GDDR6 6GB 1,750MHz
(1,560MHz)
150W
(150W)
Radeon RX 5500 XT ASUSTeK DUAL-RX5500XT-O4G-EVO 1,408 128bit GDDR6 4GB 1,845MHz
(1,845MHz)
130W
(130W)

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