卵とトマトの中華風スープ…心も体もほっこり温まるスープ - 読売新聞

　こんにちは。乳幼児専門の管理栄養士の山口真弓です。

　今月は、心も体もほっこり温まるスープをご紹介しています。

　今回は、鉄分がたっぷり摂取できるスープです。

　卵の黄身、アサリには鉄が多く含まれています。ただ、肉や魚の鉄と比べ、体内への吸収率が低いため、ビタミンＣやクエン酸を一緒にとることで吸収率を高めてあげましょう。

　また、クエン酸を多く含むトマトで鉄の吸収を促します。トマトの代わりに、ビタミンＣを多く含むブロッコリーやパプリカを使うのもおすすめです。

　鉄の仕事は、全身の細胞に酸素を運ぶ赤血球を作ることで、不足すると、細胞が息ができず、「苦しいよ～！」という状態になります。また、ホルモンの合成、アミノ酸を体の材料としてたんぱく質を組み立てる、免疫力を高める、集中力を高める、脳の発達を促すなどの仕事をしています。不足すると、ありとあらゆるトラブルの元につながります。イライラやガミガミとなる原因、体力低下、疲れやすい、肌の調子が悪い、片頭痛、生理痛が強い、抜け毛、朝起きるのが 辛(つら) いなど。当てはまる症状があったら、鉄不足かも！？

　どんなものを食べるか……に注目してみると、より心と体が整っていきますよ。

［作り方］

（１） トマトは乱切りにする。卵は溶きほぐす。

（２） 鍋に昆布水を沸かし、アサリのむき身、トマト、塩 麹(こうじ) を加えて１分ほど煮る。

（３） 再沸騰したら、溶いた卵を流し入れ、一呼吸おいたら火を止める。

（４） しょうゆ、コショウ、ゴマ油を加えて出来上がり。

※アサリのむき身は殻付きのもの（２００ｇ）や冷凍食品でもＯＫ。

（レシピ作成　乳幼児専門の管理栄養士　山口真弓）

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