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Friday, April 23, 2021

スープが透き通った淡麗ラーメン 首都圏の推奨2店|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞

新型コロナウイルスの脅威が今なお続く。首都圏のラーメン界も当然、コロナ禍とは無縁ではいられない。「コロナ禍が終息した暁に出店したい」と、オープンのタイミングを虎視眈々(たんたん)とうかがう作り手がいる一方、「こんなご時世だからこそ、世の中を元気づけたい」と開業に踏み切る作り手も少なからず存在する。

作り手が百人いれば、百通りの考え方があり、皆それぞれ人生をかけている。そんな様々な思惑が入り乱れる中、今シーズンも例年よりは少なめとはいえ、首都圏には有力な新店が出そろいつつある。そこで今回はスープが透き通った「淡麗ラーメン」で、私が自信をもってお薦めできる最旬の2つの新店をご紹介しよう。

◆麺屋YAMATO(東京・三鷹台)

~実力店『中華そば向日葵』の2号店。洗練とノスタルジーが同居するネオ・クラシックのお手本!~

2016年5月、三鷹市下連雀の地で産声を上げた「中華そば向日葵」。都内屈指のラーメン激戦区・三鷹においても、素材が持つ等身大の魅力を生かした淡麗ラーメンを提供する店として、支持者を増やしてきた実力店だ。

そんな『中華そば向日葵』が今年1月、満を持してオープンさせた2号店が、今回ご紹介する『麺屋YAMATO』だ。

店を構えたのは同じ三鷹市内で京王井の頭線の三鷹台駅近く。駅の改札を抜けると、居心地の良い風景の中を、心躍らせながら3分ほど歩を進めると、道の左手に見えてくるのが『麺屋YAMATO』である。遠い昔からそこにあるかのように違和感なく溶け込んでいる気がするのは、店の空気感が三鷹台の地になじんでいるからに違いない。

オープンからまださほど月日が経過していないのに、店の前には行列が。1号店(『中華そば向日葵』)で地道に育んできた地元での信頼が、2号店に対する熱い支持という形で結実しているようだ。来店する客層は、老若男女を問わず実に幅広い。

同店が現在提供しているラーメンは、3種類のレギュラーメニュー(「醤油らぁ麺」「塩らぁ麺」「担々麺」)と、限定メニュー(限定らぁ麺)。中でも看板商品は券売機の筆頭に鎮座する「醤油らぁ麺」だ。

麺屋YAMATOの看板メニューは「醤油らぁ麺」

スープの根幹を成すだしは、コク深いうま味が印象的な鳥取県産大山鶏を中心に、北海道の羅臼昆布と4種類(カツオ・サケ・マグロ・サバ)の節をバランス良く掛け合わせたもの。寸胴の状態を常にチェックしながら丁寧に炊き上げて作るスープは、丼が卓上に置かれた瞬間から、芳醇(ほうじゅん)な風味が鼻腔(びくう)を心地良くくすぐる会心の出来栄えといっていい。

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